ビジネス成功事例21選-売上や集客力アップに最大限活用すべし。他社の成功事例を参考にすると大きな気づきが得られるはず!ITの鉄人



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ビジネス成功事例21選-売上や集客力アップに最大限活用すべし。

ビジネス成功事例21選-売上や集客力アップに最大限活用すべし。
他社が手掛けたビジネスの成功事例が本当に役立つのかどうか疑問に思っている人は少なくないかと思います。

仮に業態、技術、人員数、外部環境が完全に自社と一致していれば、そのまま模倣することで成功するかもしれません。

ただ、現実的に、そのような状況はありえないと考えるのが自然でしょう。

しかし、たとえ完全に一致していなくても成功要因を分析して仮説検証プロセスを回すことで、汎用性のある本質的な成功要因を抽出して成功に結び付けることは十分に可能です。

そのように考えれば、他社の成功事例を参考にすると大きな気づきが得られるはずです。

そこで、これからマーケティング活動の一環としてビジネスを手掛ける方や、既にビジネスを実践者でさらに売上アップを図りたい人のために、選りすぐりの成功事例集をお贈りします。

是非、活用して、ビジネスを加速させてください。

目次

ビジネスの成功事例21選

(1)ファンページで冗談ばかりを言うダイエット食品通販

「不信対処クリニック」というタイトルのフェイスブックファンページを作成しているダイエット食品通販を紹介します。

ファンページのトップページには「この不信対処クリニックは不信病を治療したい人をサポートするMPOである」 と記載されています。

不信対処とは一体何のことなのかと疑問を抱いてしまうようなタイトルですが、これはダイエット食品業界のライバルと大きく差別化させるための作戦なのです。

ダイエット食品業界は激戦区ですので、ダイエットをしようとしている患者達は、ありきたりのコピーではなかなか行動してくれません。

そもそも数多くのダイエット食品を試しても効果がなく、 ダイエット食品自体に不信感さえ抱いている人は星の数ほどいるのが現実です。

この不信感を上手く利用してフェイスブックのファンページを作ったのがこの企業です。

このようなダイエット食品に不信感を抱く患者に対して 「わが社のダイエット食品がダイエットに効果的であることが信じられない人は、不信シンドロームにかかっている可能性がある」という流れで顧客を獲得しているのでした。

このような冗談交じりのコピーが大ウケして、たちまちファンが急増してしまったソーシャルメディアマーケティング成功事例です。

ちなみにファンページの掲示板も、冗談ばかりでそれに対してコメントも冗談で返すから 笑ってしまいますね。

真面目で深刻なコピーでダイエット食品を売っているライバル企業を圧倒的に差別化して成功を勝ち取った企業として、大いに参考にして欲しいと思います。

(2)ソーシャルメディア連携したワイン通販

ソーシャルメディアマーケティング成功事例としてある海外のワイン通販の成功事例について解説します。

このワイン通販運営者は、毎日日替わり動画を作成し、そこでワインを2本程度紹介して実際にワインを注ぎ、臭いを嗅ぎ、香り及び味の表現をしていく流れでファンに対してワインの情報をシェアしています。

そしてそこで紹介されていたワインを是非飲んでみたいと思った見込み客は、ワンクリックで通販サイトの購入カートのページにジャンプして即購入ができるように工夫が凝らされています。

しかも強制的なセールスをする雰囲気はまったく無く、ワイン好きの人たちでコミュニティーを 結成することを主眼に運営しているのが大きな特徴で、YouTubeとブログだけで自社のテレビ局を構築してしまったといっても過言ではないすばらしい集客手法です。

具体的にどんな集客システムを構築しているかについて説明します。

■動画作成
ワインと自己紹介を兼ねた動画を作成しYouTubeにアップロードします。

なお動画には公式サイトのURLを貼り付けておきます。
■ブログ
動画をブログに掲載します。
■ツイッターとフェイスブックで情報告知
情報を更新したことをブログのリンクを貼り付けて告知をします。
■ブログへのアクセス
ファン達は一気にブログへアクセスをしてきます。
■公式サイトに誘導
見込み客は、動画内に貼り付けた公式サイトにジャンプしてワインを購入します。

このように ソーシャルメディアは、複数のメディアを連携させる圧倒的に集客力がアップするのです。

さらに顧客サポートにも全力をつくしていることを忘れてはなりません。

自社のメールアドレスを公開し、ワインに関する質問を受け付け、顧客とのコミュニケーションを積極的に図って売上に繋げています。

(3)フェイスブックのファンを増やす方法を利用したホテル

ホテル業界は激戦区と言われており、いかにして顧客を宿泊してもらうように仕向けるかが非常に重要な戦略となってきます。

ここで フェイスブックファンページを活用して、集客を芋づる式に実施できる仕組みを使い倒したソーシャルメディアマーケティング成功事例としてホテルの成功事例を紹介します。

このホテルのファンページには、訪問者が宿泊の割引を受けるには、いいねボタンを押さなければならない仕組みが構築されています。

すなわちいいねボタンを押さない限り、特典ページにアクセスできないようになっているので顧客は嫌でもいいねボタンを押してしまうのです。

さらにファンになってくれた人だけが閲覧できる特別ビデオや、宿泊価格を調査できるアプリなどが用意されています。

中でも効果的なのは、フェイスブックの友達にこのホテルのことを教えたら、 さらに別の割引特典が受けられる旨を示したバナーがトップページの目立つ位置に表示されているのです。

このバナーをクリックすると、別のウィンドウが表示され、友人の名前を選択してメッセージを記入できるようになっています。

さらに宿泊客が宿泊時の写真を投稿できるようにしたサービスがあり、これから宿泊を検討している人に対して集客を促進させるサービスも積極的に実施しています。

企業のファンを増やす仕組み、特別割引制度といい、自動で口コミが拡散する仕組みの構築には目を見張るものがあります。

(4)地域コミュニティ活性化達成!オーガニック食材スーパー

地域コミュニティ活性化によってオーガニック食材スーパーを店舗経営するソーシャルメディアマーケティング成功事例として注目すべき企業の成功事例を紹介します。

店舗型企業の場合、本部と各店舗でそれぞれフェイスブックファンページを設置して集客をするケースが多いですが、 この企業もまたその事例の一つです。

この企業は各店舗毎に200以上のツイッターアカウントも活用して地域密着型の集客を実施しているところが特徴的です。

本部のフェイスブックファンページでは、プロモーション情報やオーガニック食材を使った料理動画、企業ブログの更新情報、顧客からの質問の応対をするカスタマーセンターの役目を果たしています。

これに対して各店舗のフェイスブックファンページは店舗毎のイベント情報を中心に情報発信しています。

イベントを実施するとファンに対してメールを送ることができ、さらにファン達の友達に「誰と誰もイベントに参加します」と通知が発信されるので、非常に集客効果が高いのである。

イベントが終われば、当日の写真や動画などの投稿がシェアされるので、口コミ効果としても大きな影響力を持つことが期待できます。

無料で利用できるフェイスブックやツイッターをフル活用して成功した事例として参考にして欲しい事例です。

(5)商品開発マーケティングで顧客を巻き込んだピザショップ

商品開発マーケティングでフェイスブックの特徴を最大限に生かして、とても面白い集客とマーケティングを実施したピザショップのソーシャルメディアマーケティング成功事例を紹介します。

このピザショップのファンページは、見込み客に対してピザの商品開発に参加してもらう仕組みが構築されています。

見込み客は、新しいピザの商品名とピザの皮のタイプとソースの種類及びトッピングを選んで、ピザの説明を記入し、自分の名前と住所を書いて自由に投稿できるようになっています。

要するに、オリジナルピザの商品企画を見込み客が自由に投稿できるような仕組みになっているのです。

ピザショップ側は、多数の応募者のなかから、最も素晴らしいオリジナルピザを選び、それを実際の商品として店舗で販売する流れになっています。

しかも応募者を募るために、一生ピザが無料で食べられる権利や、テレビコマーシャルのゲスト出演権などのユニークな特典が用意されているので応募者は腕を奮って参加してきたのです。

なおオリジナルピザの投票は、フェイスブックのファンページで公開されてファン達に通知が届くようになっています。

発表をワクワクして待っていたピザファン達は、実際にピザが選抜され販売されると同時に 是非そのピザを実際に食べてみたい衝動に駆られて一気に購入へと走ったのです。

さらに 実際にピザを食べた人は、感想を自分のブログやフェイスブックに投稿して友人にシェアするので、どんどん口コミが自然発生し、自動で集客がなされていく好循環をもたらしたのです。

商品開発から広告宣伝までフェイスブックページを最大限に駆使して顧客参加型の仕組みを作って一気に低コストで成し遂げた快挙です。

(6)集客方法にスポーツ施設を利用したブロックアットオレンジ

アメリカのロサンゼルスにあるアナハイムに大規模なショッピングセンター街であるブロックアットオレンジがあります。

ここでは、飲食店、シネマコンプレクス、ゲームセンターなどのサービスが提供されていますが、中でも注目されているのはスポーツ施設です。

スポーツ大会を開催することさえ可能なほどの大規模な本格的な施設で、初心者から上級者までレベルに応じたいくつものコースが設定されているのが特徴です。

家族連れで訪れれば、親はショッピングをしている間子供はスポーツを楽しむことができますし、スポーツ施設の周辺にはスポーツ用品の販売店があるので、スポーツ好きの方は必然的にスポーツ用品の購入をしますし、お腹が空けば飲食店での食事をするので飲食店まで繁盛する仕組みになっています。

一見してテーマパークと思えるような構造になっていますが、従来のショッピングセンターの概念をぶち壊す勢いで発展を遂げた成功事例の集客方法として大いに参考にしたいところです。

(7)ブランド力で勝利を得たユニクロ

ダイエー、イトーヨーカドー、ジャスコ、西友といった 総合スーパーマーケットは、良い商品を安くで提供する ことをキャッチフレーズとして経営し、 大量生産、大量消費の時代で大きな成果を獲得してきました。

しかしこの大手総合スーパーマーケットは近年危機的状況に 陥っていることで話題になりました。

あのダイエーでさえ、コンビニエンスストアのセブンイレブンにその座を 明け渡すのが現実となってしまいました。

特に衣料品販売部門は転落度合いが著しく、 ユニクロにスターの座を奪われてしまう結果に なりました。

なぜこんな状況に陥ってしまったのでしょうか?

最近は不況なので売上が上がらないのは仕方ない、 夏なので秋ものの洋服の売上が下がっている、大雪で 客足が途絶えている・・・などなど一生懸命 頭を抱えて理由を分析している経営者がいるようです。

しかし 決して不況や天気が売上が上がらない原因では ないはずです。

現に、不況といわれる現在においても、ユニクロは、現在でも店の前に客が行列を作って いつも賑わっていることからもわかるでしょう。

ユニクロがスターの座を獲得することができた最大の理由は ブランド力 であるのは紛れも無い事実です。

例えば、同じ価格の洋服を近所のスーパーマーケットのバーゲンセールで買ったのと ユニクロで買った場合を比較してみましょう。

友人や恋人に「その洋服どこで買ったの?」と質問されたとき、 あなたはどう答えますか?

近所のスーパーマーケットのバーゲンセールで買ったのと 胸を張って正々堂々と答えられますか?

おそらく答えはNoであると思います。

近所のスーパーマーケットのバーゲンセールで買ったなんて 答えたら、貧乏臭くてダサい人だと陰口をたたかれて しまう恐れさえありますからね。

もはやスーパーマーケットの名前にはブランド力が 圧倒的に足りないのです。

売上があがらない理由を不況や天気に責任転嫁をしていたほうが 気分的に楽ですし、自分の経営努力の悪さを 認めたくない気持ちもよくわかります。

しかし、いつまでもそのような態度をとり続けていたら 一向に売上が上がるわけがないのです。

消費者は、同じ品質、価格の商品であれば、 少しでもブランドの良い商品を購入したい 消費者の心理に気づいて、それに応えていかなければ なりません。

(8)口コミマーケティングで一人勝ちした宇多田ヒカル

宇多田ヒカルの初のアルバムであるファーストラブは 一体何枚売れたかご存知ですか?

なんと800万枚・・・CDの売れ行きが全体的に下落傾向である中、 100万枚でも大ヒットと言われる時代に ここまで突き抜けた売上枚数を達成して 世間を驚かせた成功事例です。

ここまで売れたのは 宇多田ヒカルの歌の実力、 ルックス、スター性、パフォーマンス、人柄・・・などなど 要因は様々考えられます。

ただ 宇多田ヒカルの熱狂的なファンだけが CDを購入しただけで果たして800万枚に到達するのは きわめて困難であるように思えてなりません。

これは宇多田ヒカルのCDが売れている事実 そのものが幅広い人達に購買意欲をもたらしたと 考えられます。

人間だれしも時代に乗り遅れたくない願望を 持っているため、今それほど興味がなくても とりあえず売れている商品を知っておくことで安心感を得たい 心理を見事に付いたマーケティング戦略です。

現在はインターネットや広告やフェイスブックなどのソーシャルメディアの力を遣い倒した口コミマーケティングが物凄い威力を発揮しているため、 ニュースがあると瞬く間に拡散される世の中になりました。

ですのでたとえ宇多田ヒカルのことを知らない人であっても、 とりあえず会話のネタとして ひとまず宇多田ヒカルのCDを買ってみようと検討している 人や、ミーハーな人達が次々にCDを購入し800万枚の 異例の売上枚数を達成したのです。

さらに宇多田ヒカルは、公式ホームページを公開していて、 ファン達と距離を縮めるために交流を深めることに努めているようです。

常日頃ファンとの信頼関係をコツコツと積み上げることによって コンサート情報やCDのリリース情報などが発信されると、 一気に拡散させる事が可能になるのです。

一旦拡散されると、新聞やテレビなどでも報道され、 次々に口コミが広まっていき、宇多田ヒカルは 一人がちしてしまったのです。

宇多田ヒカルの口コミマーケティング戦略は見事としか 言いようがありません。

口コミとメディアのパワーを駆使することが 大きな売上に貢献することは間違いありません。

(9)買う気のない客に買わせる知恵を活用したディズニーランド

JR京葉線の舞浜駅で降りると、とても広大でカラフルな街が目に飛び込んでくる・・・かの有名なディズニーランドである。

ショッピングセンター街のイクスピアリ、レンガ造りの広大な建造物に吹き抜けの円形広場、いたるところで繰り広げられるストリートパフォーマンスなどオリエンタルランドが舞浜駅で手がけた偉大な集客、マーケティングの成功事例です。

確かに日常生活品なども販売しているのですが、これを買いに来る目的で客がくるとは考え難いところがあり、おそらくディズニーランドに来たついでに買っていく程度であるため、日常生活品をメインとして販売しているのではありません。

ディズニーランドの集客、マーケティングの成功の肝になったものは一体何なのでしょうか?

それは非日常すなわち楽しい時間を売る事に尽きます。

AMCイクスピアリ16、ポートレートスタジオ、ミニカーギャラリー、WIZARD、レインフォリストカフェなど若い世代の人から年配の世代の人までワクワクとドキドキがとまらない時間を過ごすことができるのです。

近年は、モノは有り余っている傾向にあります。

今まで全く無かったような機能が搭載された商品であったり、新しいゲームなどが販売されれば何とかしてでも手に入れたい願望がありますが、最低限の生活を支える商品が揃ってしまうと、新しい商品を買いたい願望そのものが消え失せてしまうのです。

するとモノを買うことが無くなるので、時間を持て余す結果になり、モノよりもむしろ時間消費つまり楽しい時間を過ごすことにお金を消費したい願望が圧倒的に強くなります。

ディズニーランドは、そこに目をつけてモノを売るより時間を売る発想に着目させたのです。

しかも非日常が味わえる楽しい時間を過ごしていると、日常の思考回路が完全にストップしてしまい、気分が高揚させられ、普段絶対に購入しないであろう商品をつい買ってしまったりすることがあります。 例えば万華鏡専門店のカレイドスコープ昔館などは典型例です。

日常生活では、大半の人は節約を重視する発想が頭の中にインプットされてしまっていて、まして万華鏡なんか 買うことはまず考えられません。

しかしディズニーランドに一歩足を踏み入れると日常生活で全く不要の万華鏡をつい買ってしまう顧客心理の面白い部分を垣間見ることができます。

非日常の空間を構築することによって、何か面白いことはないかとふらふらと歩いている人は面白いお店を発見すると立ち止まってしまう顧客の心を掴むことさえ可能になるから驚きです。

どこの企業も自社商品を何とかして売る方法はないかと日々商品開発や広告に頭を悩ませていると思います。

そんな時、 、買う気のない客に買わせるこのディズニーランドのマーケティング手法の成功事例から是非学んでみて欲しいところです。

(10)安さだけでなく圧倒的な品揃えで顧客の心掴んだ100円ショップ

大創産業が生み出した100円ショップは現在でも 経営は順調であるそうです。

確かに低価格であれば消費者が飛びついてきそうな 予感がしますが、価格面だけで勝負をしているのでは ないのです。

100円ショップに実際に立ち寄ってみるとよくわかるのですが、 バラエティに富む圧倒的な品揃えに驚かされるはずです。

実際に店内にいる客層を見てみると、 若い年齢層からお年寄り層まで、なにか面白い 商品がみつからないかとワクワクとドキドキを 求めながら、いろいろ商品を見て回っているように 見えます。

つまり顧客は安いから100円ショップに訪れるという よりむしろ、100円買える宝物探しを楽しむために 訪れているのです。

ショッピング好きな女性であれば、一緒にお友達と 100円ショップに行って、アクセサリーや生活雑貨を 見て、これをネタにおしゃべりをしているのも 楽しいですね。

また 気に入った宝物を発見したら、ポケットマネーで それが簡単に買えてしまうところが彼らを 熱狂的なリピーターにしてしまうのでしょう。

もはや売上アップの方法は低価格だけでは通用せず、 100円で買えるワクワクドキドキの宝物探し感を 顧客に与えたことが、売上を順調に伸ばしている秘訣なのです。

(11)都会の中のトロピカルを演出した品川プリンスホテル

品川といえばビルが立ち並ぶオフィス街・・・ こんな場所に都会のオアシスといえるトロピカルな 雰囲気の人気レストラン「ハプナ」が誕生しました。

品川プリンスホテル新館のレストランのハプナは、 行列ができるほどの人気ぶりで、50メートルを超える行列を一度見てみようと 面白半分に見物するためにヤジウマ達がわざわざ出向くほどの 人気レストランになっていまいました。

特に中高年の団体の女性客が多く、仲間達とおしゃべりを しながら食事を楽しむ目的で地方から訪れる方が 多いそうです。

レストランの雰囲気は熱帯地方のトロピカルな雰囲気で 巨大な吹き抜け空間が構築されていて、 いつもと一味違った雰囲気で食事ができる空間を 提供して顧客を魅了し続けているのです。

行列のできる人気店にした理由はこれだけにとどまりません。

戦略的な価格設定も功を奏しました。

品川プリンスホテルのレベルの高級ホテルで食事をするとなると、 高額になりがちなのですが、ハプナの場合は、 ランチのバイキング料理を 2,000円前後の価格で楽しめるように 料金設定をしているところに特徴があります。

行列見たさにわざわざ訪れたとしても、 リーズナブルな料金で仲間とお食事が楽しめて、 また電車でのんびり帰宅するのは 1日かけて楽しめる最高のレジャーと 言っても過言ではありません。

節約という言葉を頭にインプットされて お財布のヒモを堅く閉ざした顧客が、 お金を喜んで払いたくなる消費者心理を 上手く付いたマーケティング戦略の 成功事例といえます。

(12)室内遊園地でリピーターを獲得したモールオブアメリカ

アメリカに、世界最大とも呼ばれるショッピングセンター 「モールオブアメリカ」がミネアポリス郊外に 完成しました。

ショッピングモールにはケンタッキーフライドチキン、 マクドナルドなど日本でも珍しくないお店が立ち並んでいる のですが、わざわざ飛行機に乗ってでも訪れたいと 連日20万人もの人が来店しているのですから 驚きです。

ここまでして訪れる理由はショッピングそのものではなく、 むしろエンターテイメントにありました。

実はショッピングセンターの中に、ナッツキャンプスヌーピーという 室内遊園地があるのです。

目がくらむほどの大観覧車、猛スピードで駆け巡るジェットコースター、 超絶技巧を繰り広げるサーカス、圧倒的なブラスバンドの演奏などを 楽しむことができるようになっています。

客はこの室内遊園地を楽しむことを目的として訪れ、 ついでにショッピングをしていく構図なのです。

これだけ多くの催し物があれば、滞在率も非常に長く、 お腹がすくのは必然的なので、飲食店が繁盛しますし、 一日で全てを回れないので周囲のホテルも 必然的に繁盛する仕組みを構築することに 成功しました。

(13)低コスト戦略をメーカー直販で実現!デルコンピューター

コンピューターメーカーとして知られるデルコンピューターの 台頭は近年めまぐるしいものがあります。

もともとアメリカではコンパックコンピューターが大きな地位を 確立していたのですが、ついにデルコンピューターに明け渡す ことになりました。

デルコンピューターが圧倒的な強みを握っている理由は メーカー直販を利用した低コスト戦略です。

デルコンピュータを購入する場合、顧客の要望に応じて注文ができるように 一定のフォーマットにしたがって ネット上で注文を出す形式になっています。

この方法を採用することにより、顧客のニーズを直接聞きながら 商品開発に生かせるので、顧客満足度の高い商品を 開発できるのです。

注文を出すと、海外の工場で仕様書に基づいて製品に仕上げられ、 完成したら顧客の手元に届く仕組みになっています。

注文があってから開発をするので無駄な売れ残り在庫を抱える リスクはありませんし、店舗を設置する必要もないですし、 店舗運営のための人件費も必要ないですし、問屋のような 物流にかかるコストも削減することができる、 圧倒的な低コスト戦略が実現させることができます。

(14)ついで買いマーケティングで顧客心理を突いた軽井沢お土産店

軽井沢といえば夏の避暑地及び観光地として賑わう地です。

軽井沢にプリンスショッピングプラザイーストが オープンし、さらに隣接地ニューウエストを オープンさせました。

ここではスポーツ用品が多く販売されていますが、 ナイキなどのスポーツ用品を買うためだけに わざわざ軽井沢まで訪れことは 通常考えにくいといえます。

それでも観光客で毎年賑わっている理由は せっかく軽井沢という観光地に立ち寄ったのであるから 記念として何か買っておこうと本人の 自己満足欲求を満たすためのお土産のついで買い を する客が多いからです。

普段来ない土地であれば一層開放的な気分になり、 日ごろ買わないような商品までつい買ってしまう 心理をうまく突いたついで買いマーケティング戦略なのです。

観光地とアウトレットの2つを組み合わせることによって 消費者の心理をうまく掴んだ成功事例として 収穫が大いにあるのではないでしょうか?

(15)癒しを売ってリピーターを増やしたクイックマッサージ

東京銀座近くにあるファッションビルの日比谷シャンテは、 かつて物販フロアが展開されていました。

しかし、リニューアルをして、美容サービスのフロアに 大変貌を遂げ、メイク、マッサージサービスの看板が 目立つフロアになりました。

東京の中心街ですので、周りはサラリーマンやOLばかりが 賑わっているのですが、彼らは仕事で疲れた体を 束の間だけでも癒したい一心で、この マッサージフロアに立ち寄るのでした。

しかもクイックマッサージなので時間は短時間で 10分で1,000円のサービスなので、ポケットマネーで 実施できるサービスは本当にありがたいことです。

たった10分とはいえ、長時間営業で歩き回って疲れ果てた 足を揉みほぐしてもらうだけで、かなり効き目を 実感が沸くのも頷けます。

一度サービスを受けると病みつきになり、リピーターが 殺到しているから驚きです。

モノがあふれる時代に、リピーターを増やすにはモノを売るよりむしろ癒しを売る画期的な 提案によって、大きく客の心を掴んだのは素晴らしい戦略だといえます。

(16)顧客層マーケティングで高齢者を狙い撃ちした巣鴨地蔵通り

東京都にある巣鴨は、高齢者が集う街として しられ、別名おばあちゃんの原宿と呼ばれてきました。

若者が賑わうイメージの強い マクドナルドでさえ高齢者ばかりで賑わう 不思議な光景にカルチャーショックを 受けるかもしれません。

特に巣鴨にある商店街では、高岩寺本尊延命地蔵の 縁日が毎月4日、14日、24日であり、 来客はお礼所で魔よけのお札を購入するのが 恒例となっています。

お参りをしたら、商店街での買い物を始めます。

特にお年寄りグッズ、漬物、お菓子、せんべい、薬草など、健康、御利益、縁起物に 関連した食料品が多く、商店の主も顧客も同年代の人たちばかりで 賑わっています。

またカラオケ店では、懐メロが多く用意されていて、 ふと立ち寄った人が、すぐに打ち解けて 仲間同士になれる 社交場となっているのも 大きな特徴です。

巣鴨商店街が現在もなお健在であるのは 心のつながりを大切にすることをモットーとして 年配の方をターゲットに絞った顧客層マーケティング戦略 が 功を奏したのである。

(17)アイデアが驚異的!ビルの屋上に設置した大阪梅田大観覧車

大阪梅田のビジネス街の中心地に、突如、大観覧車が 出現しました。

観覧車といえば、遊園地の乗り物なので、常識的に考えれば遊園地 でしか乗ることができないと一般人の頭の 中にインプットされているのですが、その常識を一気に打ち破ったのが この大観覧車HEPファイブです。

なんと、ファッションビルの屋上に観覧車を設置したのでした。

真っ赤な色をしているので日中でもとにかく良く目立つ!

通常の観覧車であれば遊園地の利用は休日がメインとなるのですが、 都心の中心地に観覧車ができたので、平日であっても 家族客やカップルで賑わっているう異例の光景を 見ることができるのです。

しかも観覧車の設置による経済効果はこれだけにとどまりません。

観覧車事態の集客効果だけでなく、観覧車の乗り場がビルの7階に あるので、入場客はまず入癇すると大観覧車を乗るために エスカレーターで上層階を目指します。

迫力満点の観覧車を楽しんだら、お腹が空くので 飲食店に立ち寄って食事を楽しみます。

お腹が一杯になれば、エスカレーターで下の階に下りながら 観覧車に乗った記念とお土産欲しさに各フロアでショッピングを していき、家路に向かうのです。

大観覧車をメインとして、集客の仕掛けが沢山仕掛けてあるため、 大きな経済効果をもたらした集客の仕方の工夫を凝らした成功事例です。

ちなみに大観覧車の存在を多くの人に拡散したのは 情報誌であることも事実です。

コンビにや書店で手軽に立ち読みができる情報誌には トレンディな人気スポットが誕生すると 大きな記事として取り上げられ、ミーハーな 人やヤジウマ精神旺盛な人たちは、それを見ると早速面白いもの見たさに やってくるのです。

(18)集客力を上げるコーナーを設置した渋谷系ファッションビームズ

渋谷系ファッションショップで大人気のビームズは、 既に40店舗以上を展開しています。

このビームズの大きな特徴としてトータルコーディネート に必要なアイテムをまとめ買いできる点が 挙げられます。

シャツだけ、ズボンだけ、など単品で洋服を 買いに来るよりむしろ、このズボンには このシャツと帽子と靴がマッチしているという具合に コーディネートをする目的で買い物に来る 客が多いのです。

ですので一般のデパートのように、シャツ売り場、靴売り場、 コート売り場というように商品別にフロアやエリアを区切られる より、むしろ、シャツがあったと思うと、足元には靴下が売っていて、 後ろを向けば帽子が売っているなど、すぐに さまざまなアイテムを組みあわせることができるほうが 客にとっては都合が良いのです。

もう一つ大きな特徴が、家族や男女が一緒に買い物ができる 仕組みが集客力を上げるカギとなった事です。

客はアイテムを買いに来た目的ももちろんありますが、 一緒に選ぶこと自体を楽しむ目的もある ことも忘れてはなりません。

ですので紳士服売り場、女性服売り場、子供服売り場、婦人用売り場のような 区切りが無いほうが客にとっては都合が良いのです。

せっかくカップルでお店にやってきたのに、男性は女性を置いて紳士服の 売り場に行ったりするのも気が引けますし、子供連れで家族でやってきたのに、 ベビーカーを押しながら、わざわざフロアを移動するのも面倒な
はずです。

ビームズは、この顧客の心理を見事に掴み、フロアの垣根を破壊した仕組みを構築して 、大きな集客力を確保することに成功したのです。

(19)結婚式場に花火を演出した山の手ホテル

山の手ホテルは、秋田県の大曲市にある隠れ家的な静かな街にある ホテルです。

来客にとっては足を運ぶのに便利な場所とは言いがたいのですが、 ある企画を打ち出した事がきっかけで大人気ホテルと なりました。

その企画とは結婚式の披露宴での花火です。

なんと、両親に新郎新婦が花束を渡すシーンを、花火で盛り上げる 企画だったのです。

このクライマックスのシーンで華麗な花火が華開くと、 会場は興奮のあまり拍手喝采をするのです。

結婚式場は探せば星の数ほどありますが、 この結婚式場でなければダメだといえる特段の理由が ない限り、なかなか顧客に選ばれる結婚式場に なることは困難です。

どこの結婚式場もサービスが似たり寄ったりであれば どうしても価格競争に巻き込まれ、値下げ競争をして 赤字を出して撤退を余儀なくされるのは容易に 想像できます。

結婚式を挙げたいカップルは安いからその結婚式場を 選ぶわけではないのです。

一生に一度の晴れ舞台だからこそ、多少の出費を覚悟してでも 思い出に残るような結婚式にしたと願っているはずです。

その願いに応えるサービスを提供するには アイデアが全てなのです。

結局はアイデア力次第で集客力で一人勝ちが可能なのです。

山の手ホテルは、たった一つのアイデア一で、カップルから選ばれる 結婚式場になったのでした。

(20)キャラクタービジネスで予約電話が殺到したアンバサダーホテル

東京ディズニーランドに隣接するディズニーアンバサダーホテルが あるサービスを開始して話題になりました。

それはミッキーズシェフという朝食なのですが、 このサービスが人気が爆発して予約がなかなか 取れないのだそうです。

どんなサービスかというと、ミッキーマウスなどの ディズニーキャラクターの着ぐるみが登場して 朝食のテーブルを回ってくれて、一緒に握手をしたり 記念撮影をしたりしてくれるサービスです。

ディズニーファンや子供であれば、ミッキーマウスと 一緒に朝食が過ごせるなんて夢のような素敵な 時間なのでしょう。

子供連れの家族はもちろんのこと、会社や友人同士などの 大人の客であっても、十分楽しめるサービスです。

そもそもホテルといっても日本中星の数ほどのホテルが存在しますので、 画期的なサービスを提供しない限り、客から飽きられてしまい、 撤退を余儀なくされる厳しい市場です。

ディズニーアンバサダーホテルはキャラクタービジネス戦略を駆使して朝食に付帯サービスを 付けるところに焦点をあてて、みごと 大ヒットサービスを生み出したのでした。

やはり顧客に「どうしてもここで朝食を食べたい」と 思わせるようなサービスを提供することに知恵を 振り絞ったことが大きな成功要因となったことは 間違いありません。

(21)量より質で勝負したスーパー成城石井

人間は、ひとまず衣食住に関する最低限の量を確保すると 次はより高い品質を求めようとします。

食料品であれば、とりあえず安くで済ませていた 人が、次第に手作り、オーガニック限定など 品質にこだわりを持つ商品へと興味と関心が 湧くのである。

この思考で大きなシェアを獲得することに成功したのが スーパーマーケット成城石井です。

東京の世田谷の高級住宅街で発祥した商店だったのですが、 スーパーに転換して、フランチャイズ展開に成功し、 横浜、町田、品川などの 駅ビルにあるデパートに出展したり、東京ディズニーランドの イクスピアリなどJR路線に着目して出展して成功を収めました。

立地条件の良さも成功の秘訣の一つですが、 なんといってもこだわりの食材ばかりがラインナップされている ところが大きな特徴で、大手スーパーマーケットでは 手に入らないような手作り商品や、海外までわざわざ仕入れてこないと 入手できないレアものの商品が多数陳列されているのです。

食にこだわるグルメ家にとっては、このスーパーの 珍しい商品に興奮してしまうのだそうです。

大手スーパーマーケットは低価格競争で 戦っているのを尻目に、成城石井では若干高めの価格設定を してでもこだわりのある商品で差別化を図って 量より質で勝負して急成長を遂げたのである。

とりあえず飢えをしのぐだけが目的であれば、 低価格のスーパーマーケットだけで十分なのであるが、 やはり人間、より高い満足度を得ようと、週一回、いや月一回 でも構わないので、ちょっとこだわりのある商品を 求めようと成城石井まで出向く方もいらっしゃるようです。

こだわりのある商品で差別化し、成城石井という ブランディングを着々と確立しているマーケティング戦略は 競争の激化する市場で優位に立つために必須の思考であることは 言うまでもありません。

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